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執筆者の写真那住行政書士事務所

著作権の保護期間と岸上大作と法政士業の会と島の話(令和6年6月23日日曜日)


雨の日曜日。今日はちょっといろいろ動く一日です。と、いっても推し活ではなく。来週は土・日、どっちかTEAM SHACHIのイベント行きたいなぁ~、という話は置いといて。


▼著作権の保護期間と岸上大作と高野悦子

昨日は、6月28日に行政書士会緑支部で少し著作権のお話をするのでレジュメを作っておりました。最近、著作権の「保護期間」を説明するのに、「岸上大作と高野悦子」を例にとって説明したりしております。まぁ、完全に私の趣味なんですが。

岸上大作とは、60年安保闘争に身を投じ、失意の中、自殺を図った歌人です。歌集『意思表示』などがあり、死の直前に綴った『ぼくのためのノート』は、心を揺さぶられる言葉の数々が綴られています。

一方、高野悦子は70年安保の騒動の中、自ら命を絶つまでの葛藤を綴った『二十歳の原点』で知られれています。

亡くなられた日に約10年の違いはあれど、いずれも失意の中、自ら命を絶ったという共通点があるわけです。

ただ、この約10年の差が、著作権の保護期間には大きく影響を与えます。

現在、一般的な著作権の保護期間は、原則、著作者の死後70年とされています。ちょっと前までは死後50年とされていましたが、法改正と条約批准の影響で、2019年1月1日に保護期間50年から70年に延長されました。


岸上大作が亡くなったのが1960年12月5日。

高野悦子が亡くなったのが1969年6月24日。


岸上大作の死後70年が経過する日は2030年となります。

一方、高野悦子の死後70年が経過するのは2039年となります。


いずれもまだ著作権が存続しているように思えますが、著作権が「死後50年」とされていた時代はどうだったかと言うと……


岸上大作の死後50年が経過する日は2010年となります。

一方、高野悦子の死後50年が経過するのは2019年となります。


法律で50年から70年に伸びたのは先述の通り、2019年1月1日です。


と、いうことはつまり70年に保護期間が伸びる前に、岸上大作の保護期間は終了していたことになります。一方、高野悦子は保護期間が終了する前に、法律が改正されたことになります。


改正前の著作権法によりいったん保護期間が終了した著作権は、改正後延長された保護期間の対象となったとしても著作権は復活しません。

と、いうことで、現時点において岸上大作の保護期間はすでに終了し、高野悦子の保護期間はまだ続いている……ということになるわけです。


<意思表示せまり声なきこえを背にただ掌の中にマッチするのみ>

岸上の代表的な歌です。「声なき声」今だと「サイレント・マジョリティー」と言った方が伝わるのでしょうか。(私は欅坂のファンではなくもののふですが)

世間に蠢く声と、自らの日々の境遇との対比、問題意識を抱えながらも、その中で日々生活を送る葛藤が色濃く一首の中に現れています。そしてその想いは、「ぼくのためのノート」そして悲劇と繋がっていくわけで。


まぁ、こうやって岸上大作とか高野悦子とか、名前を出すことで、知ってくれる人、興味を持ってくれる人が増えたら嬉しいなと思っているわけでして。明日は、高野悦子の命日だ。


▼法政士業の会提供(起業を目指す)ビジネスパーソンのための『ヒト、モノ、カネ、情報を生かす経営基礎講座』


 昨日22日は午前中、WEB講座を視聴していました。<法政士業の会提供(起業を目指す)ビジネスパーソンのための『ヒト、モノ、カネ、情報を生かす経営基礎講座』>。司法書士さんと行政書士による、ジョイント講座で、行政書士の分野については東京会の下田益子先生が担当されていました。

 2001年に大学を卒業して以来、母校にはだいぶ距離があったのですが(神楽坂にはしょちゅう呑みに行っていますが)、コロナ前、誘われて「行政書士オレンジ会」という、法政出身の行政書士が集まったOB会に参加させてもらってからは、また少し、母校を身近に感じるようになってきました。まあ、ご託並べりゃいろいろあるのですが、単純に、楽しいのですと。校歌うたったり、母校についてあれこれお話できるのが。


 自分がやっている業務について、他の人がやる研修は非常に参考になります。なるほど、こうやって説明するとお客さんにわかりやすいんだろなぁとか。下田先生の研修も、大変わかりやく、またお人柄が現れた、大変暖かい口調・雰囲気の研修会でした。

 ご商売には許認可が必要なものも多数あります。ご商売を始める前に、行政書士にご相談を〜。


▼島の話

案の定、都知事選挙、荒れていますね。まぁ予想はされていましたが。WEB上は罵詈雑言合戦。

私の記憶上の話ですが少なくとも20年前、「比較広告」は日本に合わないと言われていました。海外のCMで良くみる「わが社の製品と●●社の製品を比較すると……」というやつです。日本人は他人を批判することを苦手とするし、良しと思わないところがあるからと。確かに、比較広告をたまに見かけますが、●●社と名指ししたものではなく、A社、B社といった表記になっています。


しかしここのところ、選挙の度に、いや普段からか、SNS上で繰り広げられる言葉の応酬を見ていると、批判とも言えない、酷い言葉の数々が行きかっています。


小池都知事が、演説の場に八丈島を選んだことに対する批判もひどいもんです。東京は23区だけでなく、海は小笠原、そして山は檜原村も東京都です。島には多くの人が住み、産業も文化も、そして世界に誇れる自然の数々がそこにはあります。候補者がそこに行くだけでなく、その素晴らしい地がメディアにのってアピールされることは素晴らしいことでは。


伊豆大島とか八丈島とか、好きで20代のころ良く言ってました。その感覚からすると、島を「僻地」と侮蔑する言論はどうかなと思うわけです。


▼最近のお仕事

21日金曜日は

・著作権関係

・支部雑務

・政連幹事会


22日土曜日は

・著作権関係

・契約書関係

・支部雑務

・相談会対応


そんな感じでお仕事をしておりました。今日は日曜日ですがちょっといろいろと。上半期ラストスパート。いろいろ頑張っていかなくては、と。


 

▼ブログサイト作成しました。

いろいろ見やすく、サイト更新しました。

「行政書士・特定行政書士 那住史郎のブログというかそんなようなもの/法務通信」


★契約書作成・チェック 業務紹介ページオープンしました。

 お気軽にご相談ください。


★作家・アーティスト支援法務のページ、リニューアルしました。


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