令和7年4月20日 日曜日~災害後の融資と事業の再建の困難と……
- 那住行政書士事務所
- 7 日前
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おはようございます!
今朝の読売新聞、東日本大震災の復興から苦しむ中小事業者の現状を伝えています。昨年、南相馬市を訪れた時も感じましたが、決して「復興を遂げた」とは言えない現状があります。
今日は日曜日ですが、いろいろ稼動、がんばっていきましょう~。
▼東日本大震災からの再建と中小企業の現実――複合災害と返済困難のはざまで
今朝(2025年4月20日)の読売新聞にちょっとつらい記事がのっていました。
東日本大震災の無利子融資、返済繰り延べ100億円超…震災前から経営不振だった事業者も
東日本大震災からの再建を目指して融資を受けた中小事業者が、いま返済困難や破産という深刻な事態に直面しているということです。記事では福島県相馬市の企業が取上げられ、震災後の被害が複合的に重なった地域では、震災から14年が経過した今なお、経済的な再建が十分に進んでいない現実をリポートしています。震災直後、多くの中小企業は、国や自治体、金融機関からの復興融資や補助金を活用して再建の道を模索しました。ところがその後も、度重なる自然災害――とりわけ三陸地方では2021年と2022年に相次いで発生した地震――そして新型コロナウィルスによる被害が企業に追加的なダメージを与え、事業の安定化にはほど遠い状況となっています。
震災や大きな災害など、事業者の自助努力ではどうしようもない状況が発生した時、補助金・助成金、そして特別な融資制度は非常に役立つものです。当事務所でもこれまで、いくつもの事業者のこうした助成金・補助金、融資のお手伝いをしてきました。
しかし補助金・助成金はあくまで一時的なものであり、融資はその後返済の義務があります。
このジレンマの中で、今、多くの中小事業者が、困難に直面しているというのです。
―複合的な困難の連鎖
東日本大震災では津波と原発事故が同時に発生し、特に福島県沿岸部は長期間にわたり避難区域となり、地域社会そのものが一時的に解体されました。これにより地元の顧客基盤やサプライチェーンが消失し、企業はゼロからの再建を迫られました。
さらに、福島県等の地域では2021年・2022年にも震度6の地震に見舞われています。昨年、南相馬市を訪ねていきました。上記の写真は、東日本大震災の救助で命を落とした消防士を称えた顕彰碑なのですが、この顕彰碑も、その後の地震で、一度倒れたとのことでした。
せっかく再建した店舗や工場が、その後の地震で再び損壊し、多額の修繕費を要することに。こうした「復興のやり直し」は、多くの中小事業者にとって、精神的にも財政的にも大きな負担になっています。
加えて、2020年以降の新型コロナウイルスの影響が経済に追い打ちをかけました。観光・飲食業などは客足の激減に苦しみ、売上が激減。設備投資に充てていた復興融資の返済が滞るケースが増え、2023年以降、自己破産や事業廃業の報告が相次いでいます。
ー融資制度の再考と支援の在り方
こうした現状は、制度的な課題も浮き彫りにしています。震災直後の融資制度は、多くの場合「据え置き期間(返済猶予期間)」を設けてスタートしましたが、5年~10年の据え置きが終わる2021年~2024年にかけて、返済が本格化しています。ちょうどそのタイミングに地震や感染症による経済停滞が重なり、元本返済が現実的に不可能となっている企業が続出しているのです。
このような背景から、政府や金融機関には返済条件の緩和や新たな再建融資、あるいは条件付き債務免除など、より柔軟な制度設計が求められます。また、再建支援を実行する中間支援組織や地域金融機関との密な連携も不可欠です。
地域経済を支えるのは、地域に根ざした中小企業です。特に地方では、1店舗の商店や工場が町の経済と雇用を支える生命線となっています。そのため、単なる経済施策としての支援にとどまらず、地域社会の持続性という観点からも、こうした企業をどう支えていくかが重要です。
ー亀井静香大臣の政策は良かったと思う
2009年リーマンショックによる不況を背景に、企業を救済するため、返済猶予を促進する「中小企業金融円滑化法」が、当時の亀井静香金融担当大臣の主導で成立しました。この法律により多くの企業の資金繰り安定に効果があったと言われています。その時々、不測の事態が発生した際に、政府が主導して立法措置で、事業者の困難を救済すべきではないかと思います。
震災から14年が経過した今、表面的には復興が進んだように見える地域でも、事業者個々の経営は厳しい現実にさらされています。特に、災害が複数回にわたり、加えてパンデミックという歴史的困難が重なった東北の一部地域では、いまなお“震災の影”に苦しむ事業者が少なくありません。
だからこそ私たちは、再建に尽力してきた中小企業の努力に目を向け、制度的支援とともに地域全体で支える仕組みを考えていく必要があります。
ー今週末のレース
F1は今週末サウジアラビア。その他にもいろいろあります。
スーパーフォーミュラ・もてぎ。第3戦、国内レースを何年かぶりに、開幕戦からちゃんと見ているのですが、ドコモダンデライアン、めちゃくちゃ強いなぁ。昔はバンドーンやカーティケヤンでなかなか勝てなかったイメージ。星野さんのチームが後ろの方にいるのは残念だけど、いい新人見つけてくるなぁと。
コロナの被害をもろにくらった、イゴール・フラガ、初表彰台。日本から羽ばたいて欲しいな。
F1サウジアラビアGP。予選、まだ見れてないのですが、結果だけみると角田くん、そこそこの成績。僚友・フェルスタッペンがポールポジションをとっただけに、決勝レースにも期待が。角田くんが抜けたレーシングブルズは苦戦している感じだけど……入れ替わったローソン、ちょっと調子取り戻した?
4月20日(日)
9:10 スーパーフォーミュラ第4戦:予選
14:55 スーパーフォーミュラ第4戦:決勝
20:00 FIA 世界耐久選手権(WEC) 2025 第2戦 イモラ6時間レース(イタリア)決勝
21:05 F1ACADEMY Round2 JEDDAH:レース2
22:25 F2・Round3 JEDDAH:レース2
26:00~ F1 第5戦 サウジアラビアGP::決勝
―日々のあれこれ……
昨日(2025.04.19)、午前中は書類整理、もろもろ原稿作成等々。午後、企業法務関係、著作権関係、助成金関係のお仕事の書類作成&整理。途中スーパーフォーミュラのレースをみたりなんだり。なかなか充実した土曜日でした。
(photo/nazumi-office)
高齢化や認知症の増加を背景に、成年後見制度の見直しが本格化しています。法務省の諮問機関である法制審議会民法(成年後見等関係)部会では、2025年4月現在、改正に向けた議論が進行中です。
2025年4月8日に開催された第17回会議では、「中間試案の取りまとめに向けた議論のためのたたき台」が示され、今後の制度の在り方について方向性の検討が行われました。
「たたき台」では「本人の関与」に重点をおきつつ、現行制度の不都合な部分を改善しようと、積極的な検討が行われています。
本稿では「たたき台」を参考にして、現在の議論のポイントをまとめます。
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