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令和7年3月18日 火曜日

執筆者の写真: 那住行政書士事務所那住行政書士事務所


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おはようございます!


朝からかなりバタバタしています。確定申告が終わったので、ここ数日、滞っていたもろもろを高速スピードで処理中です。


今日もがんばっていきましょう。



3月18日は「精霊の日」って。何でかと思ったっら……花の色は移りにけりな~


3月18日は「精霊の日」とされています。この日は、日本の歴史に名を残した三大歌人—柿本人麻呂、和泉式部、小野小町の忌日と伝えられています。彼らの詠んだ歌は、千年以上の時を超えて今なお多くの人々に愛され、日本文学の基盤を築いた存在として語り継がれています。


―柿本人麻呂—万葉の歌聖

柿本人麻呂(かきのもとのひとまろ、生没年不詳)は、奈良時代の歌人で、『万葉集』に多くの歌を残したことで知られています。彼は宮廷歌人として活躍し、天皇や貴族に仕えながら、多くの優れた和歌を詠みました。その作風は格調高く、叙事詩的な歌が多いことが特徴です。


あしびきの 山鳥の尾の しだり尾の ながながし夜を ひとりかも寝む


この歌は、孤独な夜を詠んだものですが、美しい情景描写と共に詠まれている点が魅力です。

柿本人麻呂は「万葉の歌聖」と称され、後の和歌文学に大きな影響を与えました。平安時代の歌人たちも彼の作品を手本とし、その格調高い作風を受け継いでいます。


―和泉式部—恋多き女性歌人

和泉式部(いずみしきぶ、生没年不詳)は、平安時代中期に活躍した女性歌人です。彼女は才色兼備でありながら、多くの恋愛遍歴を持つことで知られています。藤原道長の娘・彰子の女房(女官)として宮廷に仕え、彼女のもとで和歌の才能を発揮しました。


もの思へば 沢の蛍も 我が身より あくがれ出づる 魂かとぞ見る


この歌は、恋愛の苦悩や情熱を詠んだもので、和泉式部の感受性の高さがうかがえます。


和泉式部は、恋愛和歌の名手として多くの作品を残し、後世の女性歌人たちに多大な影響を与えました。彼女の歌集『和泉式部日記』は、平安時代の宮廷生活や恋愛模様を知る貴重な資料でもあります。


―小野小町—伝説に包まれた絶世の美女

小野小町(おののこまち、生没年不詳)は、平安時代前期に活躍した女性歌人で、六歌仙の一人に数えられています。彼女は絶世の美女としても知られ、多くの男性から求愛されたという伝説が残っています。


花の色は 移りにけりな いたづらに わが身世にふる ながめせしまに


この歌は、人生の無常を象徴する歌として非常に有名です。小野小町は、美しさの象徴でありながら、その儚さも詠み上げることで、多くの共感を集めました。


小野小町は、美の象徴として後世の文学や芸術に多く登場します。能や歌舞伎の題材にもなり、「小町伝説」として語り継がれています。


3月18日の「精霊の日」は、日本の三大歌人を偲ぶ日であり、日本の詩歌文化の豊かさを再認識する機会でもあります。

彼らの歌は、千年を超えてもなお私たちの心を打ちます。それは、言葉が持つ力と、人間の普遍的な感情を見事に表現しているからです。現代の私たちも、彼らの作品から学び、日常に彩りを添えることができるのではないでしょうか。


 

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